中村佐知(キリスト教書翻訳者・Spiritual Director・JCFN理事)
「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。) マタイ1・23
God with us.
神は私たちとともにおられる… なんとすごいことでしょう。
神が・私たちと・ともに・おられる・のです。
いつも。
今、この瞬間も。
新約聖書の別の箇所では、キリストは私たちのただ中におられ(ヨハネ1・14)、
また私たちのうちにおられる (ローマ8・9-11)と言っています。
Christ dwells among us, and in us.
さらに、私たちもキリストのうちにとどまるように招かれています。
「わたしにとどまりなさい。わたしも、あなたがたの中にとどまります。」(ヨハネ15・4)
Abide in Me, and I in you.
けれども私たちは、私たちといつもともにおられるキリストの存在を、何かと忘れてしまいがちではないでしょうか。私たちといつもともにおられるイエスさまが、私たちのただ中で、また私のうちで、どのように御臨在しておられるのか… 意識したことはありますか?
今、ちょっと手を止めて、自分の心に問いかけてみましょうか。
How is Jesus with me today? in my mind? in my heart? in my action?
イエスさまは今日、私とどうしておられるだろうか?
私の思いの中で、心の中で、行動の中で。
How is Jesus with me today? Right at this moment?
今このとき、イエスさまは私とどうしておられるだろうか?
どんなまなざしで私を見つめてくださっているだろう?
どんなふうに私に寄り添い、触れてくださっているだろう?
私に何を語り、何を示してくださっているだろう…?
私のうちにおられるお方に、私たちのただ中に住まわれるお方に
一日を通して、もっと注意を向けることができたら。
一日を通して、もっと耳を傾けることができたら。
一日を通して、もっと心を開くことができたら。
そうすれば、
私のうちにおられるキリストへの自然な反応として、
私たちのただ中におられるキリストへの自然な反応として、
私の語る言葉は、私の物事への反応は、私の選択は、
もっと違ったものになってくるかもしれない…
主なるイエスさま、私たちとともにおられるあなたを、
もっと意識して一日を過ごすことができますように。
私の生活の中に、あなたをもっと見出すことができますように。
身近な人間関係の中に。
締め切りが迫っている仕事の中に。
周囲に見聞きしたり、自分が実際に体験する出来事の中に。
あなたは実際そこにおられるのですから。
そしてそこにおいて、私もあなたにとどまることができますように。
そこにおいて、あなたのいのち(申命30・19)を、
まことのいのち(1テモテ6・19)を、
豊かないのち(ヨハネ10・10)を、
深く吸い込み、また吐き出すことができますように。
God with us.
あなたが私たちを招いておられる、
「With-God Life」を
生きることができますように。
私の呼吸を、祈りへと変えてください。
参照:呼吸の祈り