帰国者の帰国後の歩み、特に、神様からの召しに応えてがんばっている様子を知ることができることは、JCFNにとって大きな励ましです。
富山で教会開拓をしている帰国者一家から証が届きました。
ぜひ、働きを覚えてお祈りください。
「地方都市での教会開拓、、めちゃ楽しいですよ!」
川上望
トリニティーチャーチ富山牧師
私たちは2015年の3月に結婚し、4月に富山県での教会開拓が始まりました。
そして現在2018年に入り、次の春には4周年を迎えようとしています。
現在、教会にはナイジェリア人、ケニア、カナダ、アメリカ、フィリピン、タイ、
マレーシア、ベトナム、イギリス、バルバドス、オーストラリア、インドネシア人、
もちろん日本人も。
いつか来る、「その日」の礼拝の前味を、毎週富山で味わっています。
2008年、私がカナダに留学していた頃、カナダ、シアトル、ポートランドと、
ノースウェストで教会を開拓している先生方と出会い、
そしてその情熱に、心打たれ、教会開拓の思いを与えられました。
あっという間の10年。多くのことを学びました、そして今も学んでいます。
はっきり言って失敗ばかりしています、しかしその都度、立ち上がる力を
御言葉を通して、主は私に語ってくださいます。
開拓が始まり約三年半は、富山の地において持たれている主の計画に耳を傾ける日々でした。
私は地元の北海道を離れた後、京都、カナダ、名古屋で学生生活を送りました。
不思議なことに各地でご奉仕させていただいた教会はすべて英語と日本語のバイリンガルチャーチでした。
なので二ヶ国語で行われる礼拝の良い点、また難しい点も学ぶことができました。
二カ国で行われる礼拝は、常に通訳が必要で、メッセージも内容の倍時間が掛かってしまう。
賛美のパワーポイントも日本語の賛美ならば日本語、ローマ字、英訳を用意しなければならない。
私は富山での開拓が始まったら、絶対に日本人に向けて、日本語だけのシンプルな礼拝を持ちたい、と願っていました。
そして富山県にいる人々に福音を分かち合っていきたいと願っていました。
しかし、私の計画と主の思いは少し違っていました。開拓がはじまり半年が経ち、主が送られる人々は、なんとアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、フィリピンから来た英語教師の若者たち、大学生として留学してきた人たちでした。なぜなら富山県には英語を使って礼拝している教会がなかったからです。彼らは礼拝する場所を求めていました。
私も妻も海外で生活をしていた期間があったので、日用会話はできました。そして、彼らとは本当に良き友となりました。それでも数ヶ月は日本語だけでの礼拝は続けました。しかし英語教師の若者たちは、日本語がわからなくても毎週礼拝に参加し続けました。
そんな中、ある日祈りの中で、
私の中で握って離さないものを、主に明け渡すチャンスを、主ご自身が私に下さいました。
「この教会は、私のものではありません。あなたのものです。」と。
【主】が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。
【主】が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい。詩篇127
妻も同じ思いが与えられていました。教会に来ているみんなが礼拝に心から参加できる様に、彼女は通訳の奉仕を引き受けてくれました。そして2016年からバイリンガルでの礼拝が始まりました。私はこの富山にあっても、主の目は、すべての主を求める人々の上に注がれていることを、改めて知らされました。
私たちが海外で、外国人としての教会生活を知っているからこそ、私たちは彼らの気持ちを分かってあげられる。
その後、彼らを通して多くの日本人が教会に足を運びました。今では求道者としてバイブルスタディーに参加している人もいます。英語を使ったミニストリー、英語のバイブルスタディーも始まりました。
富山県に現在、海外の教会から遣わされた宣教師は数えるほどしかいませんが、神様が贈ってくださった人々は沢山いることを知ります。日本は福音が伝えられていない国の一つです。そしてその中でも北陸はもっとも宣教の難しい地域のようです。しかし、この北陸に主は大きな計画を持っておられる。
私たちはこの地域にいる人々を福音によって励まし、神の宣教に加わっていく教会でありたいと願っています。