帰国者を理解するために(4)〜「どう接すればいいの?」帰国者は宇宙人?その3

しばらくお休みしていましたが、連載記事「帰国者を理解するために」を再開したいと思います。バックナンバーは下のリンクからご覧ください。

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過去記事リンク

はじめに

1. 帰国者ってどんな人?

2. どう接すればいいの?ー「帰国者は宇宙人?」その1

3. どう接すればいいの?ー「帰国者は宇宙人?」その2

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3. どう接すればいいの? – 「帰国者は宇宙人?」その3

ポイント 4. どのような信仰の歩みをしてきたか? 受洗は? -続き

また欧米の教会は、その文化と同様、個人主義であ り、自主性を重んじます。教会の奉仕も、自己申告制 のところが多いように見受けられます。ですから、奉 仕していないクリスチャンも教会にはたくさんいます し、それでも居心地が悪いということにはなりません。 クリスチャンと言えども、いろんな人がいる、それが 許される教会の姿です。 そのような体験をしてきた帰国者たちが日本の教会を見るとき、教会員の多くが奉仕 に関わっている姿にびっくりするかもしれません。日本では、調和を重んじるため教会 奉仕に関しても必要のある奉仕を牧師や教会のリーダーに依頼されて引き受ける、とい うケースが多いですし、比較的少人数の教会であるため、教会に関わる多くの人が奉仕 をすることによって教会活動が回っている、という事情もあるでしょう。 受洗まで至っていない帰国者の場合はどうでしょうか。日本語教会であれば、一般的 に日本の教会と同じような活動がなされていますので、どのような集会にどの程度参加 し、霊的にどれくらい導かれているかを知ることによって、その人の信仰状態を確認し やすいと思います。 現地教会の場合は、外国人向けにも様々な集会や活動がありますので、「教会に行って いた」と言っても、実にいろいろな関わり方があります。地域の外国人のために教会が 英語教室をやっていることがあります。授業の前後に聖書から語る時間をもっていると ころもありますが、そこの教会の考え方にしたがって一切キリスト教的なことは触れな いところもあります。留学生伝道を本格的に行なっている教会では、専任のスタッフが 居て、留学生のケアをしたり、留学生のためだけの集会をもったりしています。例えば 英国ケンブリッジの幾つかの教会では、午後7時頃から「コーヒー・バー」形式の集会 をやっています。大学のクリスチャン・ユニオンが盛んで、ケンブリッジのクリスチャ ン大学生も加わっています。日本人の学生がそこに行くと、そういった学生と英語で話 して友達になれるチャンスがあるわけです。「コーヒー・バー」形式の集会では、フレ ンドシップ・エバンジェリズムの考えにそって、イエス様が友となってくださったよう に、まず友となるところから始め、徐々に福音を語り、共に聖書を学ぶところに導いて いきます。集会の前半は喫茶店のような設定で自由な会話をします。福音を伝えるよう な寸劇や、音楽が入ることもあります。

続く。。。

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