オンラインになったミニストリー JxJ インタビューその1

JXJは、通常、第四土曜日の午後、シアトル大学の近くにあるISIハウスを会場に開かれる伝道集会です。主に日本人留学生がリーダーとして関わり、卒業生や現地のクリスチャン、教会が協力して、食事を提供したり、スタッフとして仕えている超教派の働きです。

滞在期間が1年ぐらいの短期留学生をはじめとした、多くの留学生が毎月集まる集会ですが、コロナ禍で集会自体は2月を最後にキャンセルになり、4月からZoomを使った活動が始まりました。関わっていた学生たちも多くは帰国、新しい留学生が渡米できない中、秋学期からの進路を祈っていたところ、リーダーたちは、一旦この働きを神様にお返しすることを決意しました。リーダーとして関わっていた学生が卒業や転校でシアトルから居なくなるという現実と、集会ができないという状況、また、新しい留学生が来れていないことを考えると、自然な流れのようにも思えました。

しかし、そのような中で、9月から新リーダーが立て上げられ、JxJオンラインの活動が継続されることになりました。現在、リーダーとして関わっている二人の人に、なぜそう導かれたかをインタビューしてみましたので、2回に分けて掲載させていただきます。

今回は、大野義希(おおのよしき)さんです。

 

お名前と、今どこで何をされているのか教えて下さい。

 

大野義希(おおのよしき)です。今は、神奈川県で英会話の療育施設に勤めていますが、今年10月から母教会の伝道師としても奉仕をし始めました。

 

JXJへの関わりを簡単に説明してください。

 

大学を卒業した後、約4年間福祉職を勤め、2019年8月から約13ヶ月、語学留学のためにシアトルに行きましたが、JXJには2019年11月に初めてJXJに出席しました。大学時代、KGKに関わってたので、シアトルに行って、姉妹団体のIVCFのAAIVというミニストリーをワシントン大学で見つけ、その集会に行ったとき、そこのスタッフにJXJを紹介してもらいました。

 

KGKに行っていたから、IVCFにつながり、そこからJXJにつながったということですね。素晴らしい!初めて行ったJXJはどんな印象でしたか?

 

日本語が嬉しかったです。日頃も英語漬けでしたし(英語を学びに来たので当たり前なのですが)、日曜日も現地の教会だったので、JXJで日本語で賛美をし、御言葉を聞いた時に、言葉の壁がなしにダイレクトに心に響く感じがとてもうれしかったです。

また、アメリカなのにこんなにもクリスチャンの若者がいるのに驚きました。参加者がキラキラしていて、クリスチャンもそうでない学生もJXJを楽しんでるのが良く伝わってきました。

 

JXJのリーダーシップに関わるようになったきっかけは?

 

きっかけは、奉仕でピアノをしたことです。いつのまにかスタッフになってました。笑。クリスチャンはみんなスタッフというような雰囲気だったので、関わることに抵抗はありませんでした。

 

スタッフの人達との交わりはどういうものですか?

 

スタッフも皆、学生なので溶け込みやすく楽しかったです。また、スタッフ以外の先輩クリスチャンからは多くのサポートを受け、色んな人から学ぶことができました。日本で大学を卒業後、社会人をしていたので、もう一度語学留学先でKGKのようなミニストリーに関われたのは楽しかったです。

 

スタッフをして成長した点は?

 

自分の学校の友達を自然とJXJに誘えたのは良い体験でした。伝道に対して恐れのようなものがなくなったのかもしれません。JXJに学生が多くいたこと、また美味しい食事があったのも誘いやすい要因でした。

続けて参加してくれる友達に、なぜJXJに続けて来てくれるのかを聞いた時、自分たちクリスチャン学生たちを見て、「あなた達のように楽しく生きてみたい」と答えてくれました。少しでもキリストの香りを放つことができたのかなと思うと嬉しかったです。

 

JXJは一旦終わる可能性が出てきたと聞いていますが。

 

自分を含む学生が、卒業や転校で、日本に帰国、別の場所へ移動となり、全員いなくなるという現実でした。また、コロナの影響で新しい留学生が来ない(ミニストリーの対象者がいない)状況で、リーダーも対象者も居ないという中で続けるのはとても難しいというのが一旦終わるというもっともな理由でした。

ただ、それでも終わるのはもったいない・・・という気持ちがどうしてもなくなりませんでした。そのときに、JXJがアメリカにいる日本人だけでなく、クリスチャン、クリスチャンじゃない人、アメリカ人の人にも影響を与えている現実を見て、本当に活動が終わってしまったらもったいないと思いました。

 

JXJをオンラインで継続するということになり、関わる決意をした経緯をお話ください。

 

JXJの役割は一体何なのか、ともう一度考えはじめました。

個人的な話になりますが、2019年のEC19に参加をしたのですが、そこで私は牧師になるという大きな召しを受けました。でも、もし、JXJがなかったらEC19には行けていなかったのです。だから、JXJがあったからこそEC19に行けて、EC19に行けたからこそ、この大切な召しに応答することができるようになったんです。

こんな大切な働きだから、終えるのではなくて、なんとかできないか・・・と思った時に、オンラインの間だけでも日本で関われるということに気付かされました。

そんなことを思っていた時に、JXJに関わっている信仰の先輩に、「できる形でやってみないか?」と打診があり、丁度考えていたタイミングだったので、神様からだと思いました。

 

オンラインJXJを数ヶ月した感想は?

 

毎回違う人が参加してくれて、また、初めて参加してくれる人たちもいてとてもやりがいがあります。関係者だけしか来ないかもと思っていたので、期待していたよりも多くの人が来てくれて励まされています。

 

今後のオンラインJXJに対するビジョンは?

 

皆の生活と信仰の励ましの場になったらと願っています。伝道だけでなく、クリスチャンの皆の支えになったらと願っています。若い人向けのミニストリーではありますが、世代を超えてできたらと思います。また、シアトルと日本の教会の何らかのつながりになったら良いと思っています。そのために、交わりを深めるスモールグループの時間を大切にしていきたいと思います。

 

では最後にJXJのようなミニストリーをしてみようと思っている人、あるいはしている人たちに一言お願いします。

 

神様の語りかけを受け入れて応答する、という結果が今のオンラインJXJです。自分が関わることになったストーリーそのものが証です。フレキシブルにそれぞれの状況の中で神様に応答していく時に、道が開かれ、助け手が与えられ、導かれている働きに携わることができるようになると思います。

 

ありがとうございました。

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