北米協力主事の佐伯良樹です。2023年6月末をもってJCFNでの活動に幕を閉じることになりました。退任のご挨拶と共に、本紙面をお借りして約10年強のJCFNの働きの中で神様がなして下さったことを振り返ってみたいと思います。
30周年の年報にも寄稿した内容とも重なりますが、JCFNとの関わりは2001年の 極寒の雪山でのec01,ec02でした。当時はまだ存在していなかったユースプログラムを、妻と一緒に始めることが始まりでした。その後のecユースの働きが祝福されている様子を耳にするたびに、小さな奉仕を豊かに用いて下さる主のご計画に圧倒されるばかりです。また、就任した頃に誕生した長男が、ecにユースに参加する年齢になってきていることも更に驚きです。。。
そしてJCFNとの関わりの中で最大の転機(事件?)はec10, ec11 での実行委員長としての働きでした。当時私はスタッフとして奉仕していた教会での働きに行き詰まり、バーンアウトからの回復途上の状態でした。人間的な目から見れば、とてもベストなタイミングとは言えませんでした。しかし、自分自身の本当の姿と正直に向き合い、神様に与えられたコーリングを見つめ直す機会としても、この働きに呼ばれていることへの平安が与えられました。実行委員長としての2年間は、この働きにどっぷりと浸からせて頂きました。主事の方々を始め、主は素晴らしい実行委員会メンバーの方々を集めて下さり、この期間多くのことを学ばせて頂きました。
与えられたテーマを分かち合い、祈り、考え、計画し、時には方向転換し、決断し、プログラムを紡ぎあげていくプロセスを通して、神様はいつも私たちの計画と期待を超える祝福を見せて下さいました。そしてこのシーズンを通して、神様は倒れかけていた私に静かに、そして力強く触れてくださり、今委ねられている働きへと繋がっていきました。
ec後も引き続き協力主事としての関わりが許されました。フルタイムで日系企業で会社勤めをしながら、そしてポートランドでのハウスチャーチの働きに関わりながら。時間的な制限もありつつでしたが(主事の皆さん、いつも期日ギリギリにの私への忍耐を感謝します。)個人的なメンターシップや帰国者の送り出し、ネットワーキングの機会を受けながらの日々でした。この間もJCFNのミッションステートメントにある、繋げ伝える→繋げ育てる→繋げ遣わす というプロセスの中に置かれたことも感謝です。神様は私たちを遣わされる方ですが、JCFNを通じてその遣わそうとされる神様のご意思に触れつつ、更に神の国のプロジェクトへ招かれていくという、そんなJourneyであった気がします。ビジネスの場においても、家庭においても、学校においても、地域社会の場においても、神様はご自身の契約に対して、今も忠実に働かれておられ、常に招き続けおられることの素晴らしさを教えられたのもJCFNでの働きで受けた祝福の1つでした。そして、2022年の2月には母教会にて牧師としての按手を受ける恵みにも預かりました。現在は引き続き会社勤めをしながら、ポートランドの多言語・文化の働きを行っている教会にて日本語ミニストリーの牧師として奉仕しています。様々なカルチャーの兄弟姉妹との交わりの中で、JCFNを通じて体感した神の国の広がりを、画一的にではなく、御霊を通じて多様性の中に働かれる主の働きをローカルな場で、グローバルな視点で捉えることが出来るようにと、日々訓練と励ましを受けています。
振り返ってみて確かに言えることは、JCFNでの働き、出会い、交わりを通して、与えられた召しに忠実に歩めるように、常に励まされてきたということです。これまでの足りない私の歩みに、愛と忍耐をもって寄り添って下さったJCFN会員全ての方々に、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
これからもJCFNというこの地に撒かれた小さなからし種のような働きが、各地に散らされた私たち通して、さらに豊かな実を結んでいくことを願わずにはいられません。協力主事としての関わりはこれで幕を閉じますが、これからも主にあってどうぞよろしくお願い致します。
御国がこの地に来ることをひたすら願いつつ。
佐伯良樹